前回は、恋愛・婚活コンサルタントの菊乃さんに、婚活女子向けに「婚活の第一歩はお掃除から!」というお話をお伺いし、とても勉強になりました。
みなさんも、参考になったのではないでしょうか。
今回は、菊乃さんインタビュー第2弾!実際にお会いした「こじらせ女子」についてお聞きしました。
菊乃さんはお会いした「こじらせ女子」は、いったいどんな人だったのでしょうか……!
恋愛や婚活がうまくいかない……と悩んでいる方は、改善策が見つかるかもしれません。ぜひ、チェックしてください。

婚活・恋愛コンサルタントの菊乃さん
目次
こじらせ女子は「一人婚活」をしている?
菊乃さん:
ご相談に来る方で、婚活をしていてうまくいかないんですと言う人は、3,4割くらいで。残りの方は何もしていないのです。気づいたらこの歳でした、みたいな。
――結婚したいけれど、婚活はしていないということですか?
菊乃さん:
ご本人的にはしているのですが、第三者からみたら婚活ではないものです。
神社巡りをしたりとか、祈って待っているみたいな。相手不在の一人婚活ですね。
――そういう方にはどんなお話をされるのでしょうか?
菊乃さん:
まず動いていないじゃん、というのは自覚してもらって。
20代の方とかが来ても、「マッチングアプリとか危なくないですか?」という人いっぱいいますよね。

こじらせ婚活女子は行動していないと話す菊乃さん
――マッチングアプリを知らない方が多いのですね。
菊乃さん:
知らないわけじゃないけれど、「危なくないんですか?」と。
――いっぽう、婚活していると言う人は、ちゃんとしているんですね。
菊乃さん:
している人はもちろんしているのですが、「それ婚活してるの?」という人は結構多いです。
恋愛本だけ読んでるとか。情報収取だけして、調べて考えて終了みたいな人も多いです。
少女漫画の影響?「運命の人と結婚するのが幸せ論」を支持する女性が多い
――婚活がうまくいかないというより、それ以前の話ですね。でも、どうして神社に行くことや本を読むことが婚活だと思ってしまっているのでしょう?
菊乃さん:
運命の人がいると思っているんです。祈って、願って、運命の人が来るのを待っているんです。
――運命の人という概念は、みんなどこ持つようになったんでしょうか?
菊乃さん:
古い話ですが、松田聖子とかのビビビ婚。
でもそういう、出会ってピンとくるというのがそういうのだ、と思っているんです。磨きもしない人が、ピンとこない、と言っているんです。
――運命の人はいないよという話を、みんな簡単に受け入れるんですか?
菊乃さん:
甘い話はしていませんし、それを読んで来る方なので、受け入れてくれます。でも、なんか自分違うんだろうなとはうっすら思いながら来る方がだいたいです。
「こんなにお守り持っていたんです」とか見せてくる人はいます。「菊乃さんのブログを読んでドキッとして、今日持ってきましたよ」とお守りいっぱいとかいう人はいます。ビビビとくるものだとか、少女漫画だとか。
――少女漫画の世界を信じてしまうのは、本当によくないのかもしれませんね……。
菊乃さん:
そのままの脳で来ていますね。あと、大人になってからだと、引き寄せの法則とか。
祈って願っていれば思考は現実化するという少女漫画脳が、都合よく解釈するんですよね。プラス、やはり親の影響ももちろんあります。
――少女漫画の影響なのですね。でも、どこかで自分は違うと気づくわけじゃないですか。うっすらと気づいている感じなのでしょうか。
菊乃さん:
そうでもないです。本当に結婚したいと思っていれば、結婚相談所に行くんです。
婚活って不安、でも結婚したいというよりは、今まで彼氏もいたことがないからまず恋愛してみたいという感じの人が多いです。
婚活するという決断もできない。結婚はハードルが高くて、恋愛のほうがハードルが低いと思っているみたいです。一定の年齢を超えると。
――菊乃さんのところにいらっしゃると、恋愛をうまくいくのでしょうか?どのくらいの期間を経て巣立っていくんですか?
菊乃さん:
いろいろな状態の人が来るのですが、一回も付き合ったことがないという人のほうが、婚活をガンガンやってこじらせていて、いろいろな情報が入っている人よりは私はやりやすいですね。1年以内には巣立っていきます。
客観視すると婚活はすぐうまくいく
菊乃さん:
私のところに来るようになると、イタイ人を見て気づくか、婚活している女性を見て刺激を受けるか。
男性から離れさせて、婚活中の女性と触れ合う機会を持ってもらうか。
効果があるというわけではないですが、外見を変えるようになってきて、昔の友達と会って、友達の「いい男いないよね、どうしても結婚してほしいって言うならしてあげてもいいけど」というのを聞いてハッとするというのは、よく聞きます。
――自分が変わってきたら客観的に見られるようになるのですね。
菊乃さん:
自分で客観的に見るというより、他人を通してのほうが見えやすいんですよね。
昨日もLINEを送ってくれた女性がいるのですが、その方は40代で女性で独身で、同じ独身の同級生に会ったらしいです。
その同級生は自分が実家暮らしで、親と同居の若い人がいいとか言ったらしいんです。
――そんな人はいなそうですよね……。
菊乃さん:
そういうのを聞いて、彼女はこちらにご相談に来てからハッとしたらしいです。
いろいろ気づいたことをLINEで送ってくださって、同じ景色が違って見えるようになったと。そのあとは楽勝です。
相手に対して求めるというよりは、何をやってあげるかという視点に変わってきますから。
婚活女子が10年で変化?「キャリアウーマン」から「実家暮らし」へ
――菊乃さんは活動を初めて10年とお聞きしますが、その間、婚活女子の傾向が変わったりしましたか?
菊乃さん:
お客様の傾向は変わりました。前はもっとキャリアウーマンが来ていた気がします。新しいものに飛びつく人が来ているんだと思いました。インディーズみたいな、有名じゃない人を知っている私みたいな。
たぶん1,2冊本を出したときのほうが、キャリアウーマンの割合が多かった気がします。
――最近はキャリアウーマンの割合は減っているのでしょうか?
菊乃さん:
減ったというわけではないのですが、お客様の彼氏ができる過程をお話を聞いてブログに体験談を載せていくと反響がありました。
実家暮らしを出て彼氏ができたというストーリーを載せたらそれに響いた人が来て。だから自然とそういう、いわゆるいい子ちゃんが集まります。

実家暮らしの婚活女子が増えたと話す菊乃さん
――この層、実家暮らし30代は今後絶対増えますよね。
菊乃さん:
年収600万あって実家ですという人がたまにいるんです。なんで?と思うのですが。私とかやっぱり30歳になる直前にすごく焦ったんですけど、30代に何も考えずになっている人が結構多いなと思います。
――今は全然30歳では焦らない風潮がありますよね。ただ30代半ばを過ぎると、出産の話が急に出てきて、焦り始めるのかもしれませんが。
菊乃さん:
その変化には私もびっくりしますね。
――菊乃さんのところに来る女性は、相手にどんな条件を求めるのでしょうか?菊乃さんのブログで、相手の年収に厳しい女性の話を拝見しましたが……。
菊乃さん:
相手の年収400万を低いという方もいます。女性だって別に今普通に働けてキャリアアップしていけるのに、なぜそんなことを言うのだろうと思います。
それを聞くと私「は?」と、ポケッとしてしまいますね。そこで気づく人は気づきます。
――それでちゃんと気づくんですか?
菊乃さん:
だんだん気づいてきます。でも、相手に求める年収がそんなに高い印象はないです。ただ、じゃあいくらの人で探してるの?
いざ婚活を始めると相手への希望は高くなるというのはよくある話じゃないですか。170㎝以上、年収450万以上、大卒以上……などに。
――まさしく。この前Twitterで流れていたのですが、女性が考える普通の男の条件は、年収500万以上、大卒、長男以外など9つくらいある。でもそれを掛け合わせると該当するのは1%くらいです。
菊乃さん:
そうなんです。ひとつひとつはたいしたことじゃないとしても。掛け合わせると超レアになってしまいますね。ですので、婚活を始めたあとの希望修正はしますよね。
身長とか別に背が低くて別れるとかないからみたいな。次第にみなさん理解はしてくれるようになりますね。
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今回、お話を菊乃さんが今までにお会いした「こじらせ女子」についてお伺いしました。
最初どんな状況で、そして菊乃さんのアドバイスによって変わっていくのかよく分かりましたよね!
いずれにしても、婚活をするときは「自分を客観視する力」が必要になるようです。今後も、たくさんの悩める婚活女子たちを、菊乃さんは「結婚」へと導いてくれるはず。
これからのご活躍も、編集部一同応援しております!この度は本当にありがとうございました!
(婚カツ編集部)
菊乃さんのプロフィール
恋愛・婚活コンサルタント、コラムニスト。
29歳まで手抜きと個性を取り違えていたダメ女。低レベルからの女磨き、婚活を綴ったブログが「分かりやすい」と人気になり独立。
ご相談にくる方の約4割は一度も交際経験がない女性。著書「あなたの『そこ』がもったいない。」他4冊。