「不倫はいけないこと」「いつまでも引きずっていちゃダメ」そんなことは頭ではわかっていますよね。
でも、それが上手くできないからこそ悩んでいる。
そのためには、まずどうすればいいのか、わからない……。
そんなあなたが一歩踏み出すために、できることをまとめてみました。
「忘れられない自分」を受け入れる
「忘れなきゃいけない」と自分を追いつめていませんか?
もし、忘れられない自分が嫌だと思っているのであれば、まず、自分を責めるのをやめましょう。
円満な別れだったにせよ、そうでなかったにせよ、相手の事をそれだけ好きだったという気持ちが残っているからこそ、いまあなたは、「不倫相手を忘れられない」状況にあるはず。
適当な恋愛だったなら、嫌いになって別れられたのなら……あなたはとっくに彼を忘れていますよね。
社会的に認められる形ではなかったかもしれないけれど、あなたが本気で誰かを愛した事実そのものは「忘れなきゃいけない」のではありません。
誰かに指図されるものでもありません。
あなたが心のなかになにを置いておくかは、あなたが決めていいのです。
「忘れる」を目標にするのはやめましょう
「忘れる」という行為を脳科学的みると、そもそも人間は、意識して忘れることはできません。
あなたも覚えはありませんか?
匂いや音楽で、当時の情景を思い出してしまう……。
人間の記憶は五感と連動しているので、忘れたつもりでも、なにかをきっかけに強制的に思い出してしまうことがあります。
そこでおすすめしたいのが、「忘れる」を目標にするのをやめて、代わりに「思い出す時間を減らす」を目標にすること。
意味は同じように見えますが、実は達成のしやすさが全然違います。
真面目に考えているあなただからこそ、目標が達成できないと、自分を責める回数が増えてしまうはず。
到底達成不可能な目標を掲げる必要はありません。
結果辿りつくところが同じだったとしても、毎日少しずつ達成できる目標に変えれば、頑張ろうというモチベーションの継続にも繋がるはずです。
「思い出す時間を減らす」には
「不倫を忘れるには新しい恋」というのは、実は、あながち間違いでもありません。
要するに「他のことを考える時間」をたくさん作って、結果として「相手の事を考える時間を少なくする」のです。
ただ、それができれば苦労はしませんよね。
気持ちを自分の意志で変えるのは難しいですが、自分の置かれている環境を変えることはできます。
彼を思い出すスイッチとなりうるものはできるだけ処分して、可能なら引っ越しや転職。
外の世界をガラッと変えてしまうのも良いでしょう。
外の世界を変えると自分の気持ちも変わります。
「忘れてから先に進む」のではなく、「先に進みながら忘れていく」と意識してみてはいかがでしょう?
おわりに
人を心から好きになったこと自体はとても貴重な経験で、その源にあるのは、とても純粋な温かい気持ちだったはずです。
不倫は決して肯定できませんが、その気持ちをあなたが抱いた事実まで否定する必要はありません。
意識を少しだけ変えて、一歩を踏み出すための力を作りましょう。
(矢島みさえ/ライター)
(婚カツ編集部)